月経が来ない(無月経)

ホルモンバランスの乱れは、月経が全く来なくなる無月経(amenorrhea)を引き起こすことがあります。思春期の初期に月経が不規則になるのは普通ですが、16歳までに全く月経が始まらない、あるいは以前は規則的だったのに急に止まった場合は、ホルモンの問題が疑われます。無月経が疑われる場合は、妊娠の有無やホルモン異常の有無を確認するために、必ず医師の診察を受けましょう。

過多月経(大量出血)

過多月経は、血液の量が多く、1〜2日以上続き、数時間ごとにパッドやタンポンを交換しなければならない状態を指します。出血が7日以上続く場合は「月経過多(menorrhagia)」と呼ばれます。

ホルモンバランスが原因の場合、エストロゲンとプロゲステロンの比率が崩れ、子宮内膜が過剰に増殖することが主なメカニズムです。甲状腺機能障害や血液疾患、子宮頸部や膣の炎症・感染も過多月経の原因となります。

極度の月経痛(月経困難症)

月経時の痙攣は普通ですが、痛みが生活に支障をきたすほど強い場合は「月経困難症(dysmenorrhea)」と診断されます。一次性(月経開始直後に起こる)と二次性(基礎疾患が原因)の2タイプがあります。一次性はプロスタグランジン過剰が主因で、数日で自然に軽減します。二次性は子宮内膜症や子宮筋腫などの疾患が背景にあるため、正確な診断は医師に委ねましょう。

エストロゲン優位

エストロゲンが過剰に産生・分泌され、他のホルモンを抑制する状態を「エストロゲン優位」と呼びます。これにより月経異常だけでなく、甲状腺機能低下や子宮内膜症のリスクが高まります。治療はエストロゲンを抑える薬剤や、甲状腺機能を評価する血液検査が中心です。

酵母感染(膣カンジダ症)

膣カンジダ症は放置するとホルモンバランスを乱すことがあります。逆に、ホルモンバランスの乱れがカンジダの再発を招くこともあるため、原因を突き止めて適切に治療することが重要です。