多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の診断方法

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、米国だけで約500万人の女性に影響し、特に出産年齢の女性に多く見られます。卵巣が過剰に男性ホルモン(アンドロゲン)を産生することで月経周期が乱れます。原因は遺伝やインスリン抵抗性など複数の要因が関与すると考えられていますが、正確なメカニズムは不明です。医師は症状の確認と各種検査を組み合わせてPCOSを診断します。

診断の手順

  1. 1. 症状を記録する

    月経不順(月経が来ない、間隔が長い、出血が極端に少ないまたは多い)や、アンドロゲン過剰による体毛の増加、にきび、男性型脱毛症などの症状をメモしておきましょう。月経の変化は不妊の原因にもなります。

  2. 2. 関連する状態を確認する

    PCOSの女性は肥満やインスリン抵抗性を伴うことが多く、体重減少が難しい、高血糖、皮膚の黒ずみ(アカントーシス・ニグリカンス)などが見られます。

  3. 3. 血液検査でホルモン状態を測定する

    黄体形成ホルモン(LH)の濃度が卵胞刺激ホルモン(FSH)の約3倍になることが多く、これが排卵に影響します。また、テストステロンやジヒドロエピアンドロステロン(DHEA)といった男性ホルモンが正常上限に近いレベルで検出されることがあります。

  4. 4. 血糖・コレステロール値を調べる

    高血糖や高コレステロールはPCOSの直接的な診断基準ではありませんが、症状を悪化させる要因となります。

  5. 5. 超音波検査で卵巣の状態を確認する

    経膣超音波で卵巣に10mm未満の小さな嚢胞が複数認められることがあります。アンドロゲン過剰で排卵が乱れ、卵巣が1.5~3倍に肥大することもあります。ただし、嚢胞が見られなくてもPCOSの診断が否定されるわけではありません。

女性の健康 - 関連記事