女性におけるテストステロンの役割とバランスの重要性
女性における過剰なテストステロンは健康に悪影響を及ぼすだけでなく、テストステロンが不足しても問題があります。閉経期になるとテストステロンは減少し、性欲低下を招くことがあります。テストステロン療法を検討する女性もいますが、米食品医薬品局(FDA)からは適切な根拠がないとして承認されていません。
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)
体内にテストステロンが過剰にあると、PCOSを引き起こすことがあります。若年女性を中心に、10人に1人が罹患すると報告されています。
PCOSの結果と治療
ホルモンバランスの乱れがインスリン過剰を招き、卵巣からテストステロンが過剰に産生されます。PCOSの女性は排卵が不十分で妊娠が難しくなることがあります。一般的な治療は経口避妊薬で、テストステロンを低下させ、顔や体の毛が減少し、にきびが改善され、ホルモンバランスが整います。
子宮摘出術(卵巣摘出)後の影響
子宮と卵巣を同時に摘出した場合、特に若年女性ではテストステロンが約50%減少することがあります(Australasian Menopause Society)。
加齢とテストステロンの影響
テストステロンは健康維持と性機能に重要ですが、年齢とともに徐々に減少します。その結果、性欲低下、エネルギー減少、筋肉量減少が顕在化します。しかし、テストステロン療法は副作用として、顔や体毛の増加(多毛症)、声の低下、にきび、肝障害、気分や性格の変化、陰核肥大(永久的)などが報告されており、必ずしも推奨されません(Mayo Clinic)。
治療を検討する際の留意点
Journal of Clinical Endocrinology & Metabolismは、女性におけるアンドロゲン(テストステロン)の役割は認識されているものの、アンドロゲン欠乏に対するテストステロン療法は十分な研究がなく慎重に検討すべき課題であると指摘しています。
