子宮筋腫塞栓術の効果と期待できること
子宮筋腫は女性に最も多く見られる骨盤内腫瘍で、米国産科婦人科学会(ACOG)でも最も一般的な疾患とされています。治療法の一つである子宮動脈塞栓術(UAE)は、切開が不要で回復が比較的早いことが特徴です。
子宮筋腫塞栓術の仕組み
放射線科医が細かい粒子(エンボリゼーション素材)を子宮筋腫へ血液供給している血管に注入し、血流を遮断します。その結果、筋腫への栄養が途絶えて縮小します。
回復期間の目安
手術直後の数時間は、ほとんどの女性が下腹部の痙攣(痙縮)や吐き気を感じます。これらの症状は通常数日で軽減し、日常生活への復帰は数日から1週間程度で可能です。
月経への影響
50歳以上の女性では、UAE後に月経が自然に止まることがあります。若年層でも月経パターンが変化し、出血量が減少するケースが報告されています。
合併症の可能性
稀に、子宮への血流が過度に遮断されることで子宮組織が損傷することがあります。重篤な場合は感染や子宮壊死につながる可能性があるため、術後の経過観察が重要です。
妊娠への配慮
UAEは将来的な妊娠可能性に影響を与えるリスクがあります。妊娠を希望する方は、手術前に専門医と十分に相談し、代替治療の検討も含めて判断することが推奨されます。
以上の点を踏まえ、子宮筋腫塞栓術は切開を伴わない低侵襲治療として有効ですが、個々の症例に応じたリスクとベネフィットの評価が必要です。
