避妊ピルと酵母感染症の関係と対策
事実
- 従来型の避妊ピルは「複合ピル」と呼ばれ、エストロゲンとプロゲストンの2つのホルモンを含みます。ホルモン量が多いため、カンジダ・アルビカンスという酵母様真菌が過剰に増殖しやすく、膣や外陰部の炎症(酵母感染症)を引き起こすことがあります。米国Women’s Health.govによると、生涯で約75%の女性が少なくとも1回は酵母感染症を経験し、約50%が2回以上になるとされています。また、特定のピルは酵母感染症のリスクを高める可能性があります。
症状
- カンジダ過剰増殖による酵母感染症の主な症状は、強い膣の灼熱感・かゆみ、排尿時の痛み、膣の痛み、性交時の不快感、白くてチーズ状の分泌物です。加えて、疲労感、不安感、体重増加、糖分への欲求、消化・皮膚トラブルなども報告されています。
治療法
- ピル使用による酵母感染症は、クリーム、軟膏、膣坐薬などの抗真菌薬で治療します。自然療法を行う医師は、ハーブや抗酵母サプリメントを併用することもあります。
代替オプション
- ホルモン量が多い従来型ピルの副作用を避けるため、ミニピル(プロゲストン単剤)や非ホルモン系の避妊法が選ばれます。ミニピルは酵母感染症のリスクを低減する可能性がありますが、完全に防げるわけではありません。その他の非ホルモン避妊法としては、禁欲、コンドーム、避妊スポンジ、ダイアフラム、子宮頸部キャップ、シールドなどがあります。
注意点とアドバイス
- 膣内洗浄や香り付きの入浴剤・タンポンの使用は酵母感染症のリスクを高めるため避けましょう。また、抗生物質や酵母感染症治療薬はピルや殺精子剤の効果を低下させることがあるため、予備的な避妊手段を併用することが推奨されます。必要のない酵母感染症治療薬の使用は、将来的に治りにくい感染症を招く恐れがあります。
