避妊に用いられるホルモン置換療法
ホルモン置換療法(HRT)は、エストロゲンを一定のレベルに保つことで、ホルモンの変動を抑える(目的に応じて変動幅は高くも低くもなる)治療です。経口避妊薬は実質的にHRTの一種です。妊娠にはエストロゲンとプロゲステロンの両方が一定量必要であり、避妊のためにはこれらのホルモンを抑制または低めに保ちます。経口避妊薬は、妊娠に必要なエストロゲンとプロゲステロンのレベルを調整し、妊娠が起こらないように働きます。
種類
- HRTを利用した避妊薬は、主に錠剤、皮膚パッチ、注射の形で投与されます。また、子宮内避妊具(IUD)にも少量のホルモンが含まれ、直接子宮内に放出されます。
効果
- 体内に自然に存在しないホルモンを投与すると、ホルモン濃度は上昇・低下または一定に保たれます。避妊が目的の場合、エストロゲンとプロゲステロンのレベルが妊娠に適さない状態に維持され、受精が阻止されます。
メリット
- 望まない妊娠を防ぎます。さらに、生理周期の調整や月経痛の軽減、PMS・PMDDの症状緩和にも効果があります。
留意点
- HRTを中止した直後にすぐ妊娠できるとは限りません。体がホルモンバランスを元に戻すまで、妊娠までに時間がかかることがあります。
注意事項
- 避妊用HRTにはリスクがあります。35歳以上の女性、特に喫煙者は経口避妊薬による血栓症のリスクが高まります。また、家族歴に乳がんがある場合、ホルモン療法が乳がんリスクを増加させる可能性があります。
- 植物由来で体内のホルモンと構造が同一の「バイオ同一性ホルモン」は現在研究段階にあり、避妊効果や副作用についてはまだ十分に解明されていません。使用を検討する際は、効果が保証されないことを理解しておく必要があります。
