産科瘻孔(産科瘻)治療の概要

産科瘻孔は、直腸と膣の間にできる直腸膣瘻や、尿路と膣の間にできる膀胱膣瘻など、膣と他臓器との間に異常な開口部が形成される状態です。治療は瘻孔の大きさ、部位、重症度に応じて異なりますが、まず感染症の管理が行われ、その後に瘻孔の閉鎖手術が実施されます。

手術前の準備

  • 感染症や炎症がある場合、まず抗生物質で治療します。多くの患者は手術前に経口または静脈投与の抗生剤を使用し、感染を抑制します。

    一部の症例では、免疫抑制剤(例:インフリキシマブ)を静脈投与し、炎症を和らげて組織の回復を促すことがあります。

手術

  • 感染と炎症がコントロールされたら、手術に移ります。まず瘻孔の位置と損傷範囲を評価し、瘻孔組織を除去して欠損部を修復します。

    手術方法は二つに大別されます。

    • 膣内手術:膣から瘻孔と損傷組織を切除し、縫合して閉鎖します。
    • 腹腔手術:腹部に切開を入れ、瘻孔を除去した後、移植片や縫合で欠損部を修復します。

術後のフォローアップ

  • 手術後は、尿や糞便が修復部に触れないようにカテーテルや人工肛門(コロストミー)を一時的に使用することがあります。これにより感染リスクを低減し、創部の治癒を促します。

    食事は術後数週間は固形食を控え、特に直腸膣瘻の場合は繊維質の摂取を制限します。

    性器の清潔保持も重要です。石鹸は使用せず、やさしい水で洗浄し、柔らかいタオルで乾かします。刺激になるスプレーや香料入りタンポンは避けてください。

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