経口避妊薬のリスクとは?

種類

経口避妊薬は大きく2種類あります。プロゲスチンのみを含む「ミニピル」と、エストロゲンとプロゲスチンの両方を含む「複合ピル」です。プロゲスチン単独のピルは重篤な副作用が起きにくい一方、妊娠予防効果はやや低めです。パッチや注射などの他のホルモン避妊法も、経口避妊薬と同様の副作用やリスクがあります。

副作用

主な副作用は、点状出血や不正出血、吐き気・嘔吐、乳房の張り、体重増加、気分変動などです。多くは3サイクル(約3か月)で自然に軽減します。重篤な副作用としては、脳卒中、血栓、黄疸があります。喫煙者や35歳以上の女性、血栓症、肥満、糖尿病、高コレステロール血症などの既往があるとリスクが高まります。まれに、抜け毛や過剰な体毛が増えることも報告されています。

禁忌

血栓症の既往、高血圧、妊娠中の黄疸、重度の片頭痛がある女性は経口避妊薬を使用すべきではありません。また、特定の心疾患や肝炎もリスクを高めます。乳がん、子宮頸がん、肝臓がんの家族歴がある場合は、医師と十分に相談することが重要です。

ピル服用後の無月経(アメノレア)

ピル使用を中止した後、約3%の女性が6か月以上月経が戻らない「ピル服用後無月経」を経験します。エストロゲンとプロゲスチンが高濃度で分泌されると、下垂体にホルモンが十分であるとフィードバックがかかり、下垂体のエストロゲン・プロゲステロン産生が抑制されます。長期間使用すると、ピルをやめても下垂体がホルモン分泌を再開しにくくなることがあります。自然に月経が戻らない場合は、エストロゲン拮抗薬などで下垂体のエストロゲン産生を刺激する治療が検討されます。

ビタミン欠乏

経口避妊薬は葉酸、ビタミンB6、セレン、ビタミンCの吸収を妨げることがあります。葉酸は貧血予防やがん予防に重要で、欠乏すると貧血や消化器障害、心血管リスクが上昇します。ビタミンB6はうつ症状と関連し、セレンとビタミンCは免疫機能維持に不可欠です。ピル使用中は、サプリメントの摂取やビタミン豊富な食事でこれらの栄養素を補うことが推奨されます。

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