外科的に誘発された閉経とその症状
外科的に誘発された閉経とは
閉経は自然に起こるものですが、手術や放射線治療、薬剤の影響で人工的に起こることもあります。特に卵巣を摘出する手術が行われた場合、即座に閉経が訪れます。
身体的症状
-
月経が止まるだけでなく、ホルモン変動により以下のような症状が出やすくなります。
- ほてり(顔や首が赤くなり、発汗と寒気が交互に現れる)
- 心拍数の上昇や動悸
- 頭痛
- 不眠・夜間の発汗(ナイトスウェット)
- 慢性的な疲労感
-
長期的には心血管疾患や骨粗鬆症のリスクが高まります。
性機能への影響
-
膣の乾燥や性欲低下が起こりやすくなりますが、逆に性欲が高まる女性もいます。症状が気になる場合は、まずは医師に相談し、必要に応じてメンタルヘルスの専門家にも相談しましょう。
-
市販の潤滑剤を使用すれば、膣乾燥は手軽に改善できます。
精神面への影響
-
閉経は大きな人生の転機であるため、ホルモン変化がうつや不安感を引き起こすことがあります。ただし、閉経単独で重度の精神疾患になることは稀です。
-
気分のムラや軽い抑うつ、涙もろさといった中等度の症状が多く見られます。生活習慣の改善やカウンセリングで軽減できることが多いです。
治療・対処法
-
ホルモン補充療法(HRT)が最も一般的ですが、長期使用は心筋梗塞、脳卒中、血栓、乳がんのリスク増加が指摘されています。
-
エストロゲン単独、プロゲステロン単独、または両者の組み合わせなど、投与方法は多様です。バイオアイデンティカルホルモン(体内ホルモンと化学構造が同一)と合成ホルモンの選択肢もあります。
-
HRTを避ける場合は、ハーブサプリや食事・運動・睡眠といった健康的な生活習慣で症状緩和を目指します。エストロゲンを使わずに骨密度を保つ薬剤もあります。
自分に合った対策は医師と十分に相談し、情報を比較検討することが大切です。
