障害給付審査の各段階と手続きの流れ

2024年現在、米国の社会保障障害給付(SSDI)の審査には長い時間がかかります。2008年初頭の調査では、平均審査期間が16か月以上、最長で3年に及ぶケースも報告されています。2007年にマイケル・アストル委員長が改善に向けた取り組みを開始して以来、手続きは多少改善されたものの、初めて障害給付の支払いを受けるまでには依然として時間がかかります。以下では、主な審査段階とそれぞれのポイントを解説します。

1. 申請(Application)

最初の申請は、最寄りの社会保障事務所で行います。事務所に足を運べない場合は、担当者が郵送で用紙を送付したり、電話で情報を受け付けたりします。この段階で、年齢・就業状況・婚姻状況などの非医療的な資格要件が一次的に判断されます。また、障害の内容や現在の治療状況に関する情報も併せて提出します。

2. 初期判定(Initial Determination)

申請が受理されると、地方事務所から「障害判定サービス(DDS)」へ案件が送られます。DDSは障害の有無を初めて審査する機関で、申請書に記載された全ての医療記録を入手し評価します。医療記録の取得には数か月かかることがあり、審査が遅延する要因となります。

3. 上訴(Appeal)

DDSの審査で承認された場合は、障害給付が支給されます。統計によると、最初の審査で承認されるケースは約38%で、上訴後にさらに10〜15%が認められます。つまり、全体の半数以上が最終的に承認されることになります。審査で不承認となった場合は、通知書に上訴手続きの具体的な方法が記載されていますので、必ず再審査(Reconsideration)を行い、必要に応じてさらに審査(Hearing)を求めましょう。

4. 行政審判(Administrative Hearing)

再審査でも不承認となった場合、最後の手段として行政審判を請求できます。現在はビデオ会議で行われることが多く、弁護士を雇うかどうかは本人の判断に任されます。審判では、申請者側が証拠や証言を提示し、社会保障側は「障害がない」とする根拠を示します。場合によっては職業専門家が、まだ可能な作業内容について証言します。審判官は両者の主張を聞いた後、判決を下し、数週間後に書面で結果が通知されます。

ヘルスケア業界(一般) - 関連記事