ニューヨーク州における医療情報のプライバシー保護法

HIPAA(医療保険の携帯性と責任に関する法)と各州の法律は、医療情報のプライバシーを一定程度保護することを義務付けています。ニューヨーク州も例外ではなく、医療情報の定義、閲覧・利用できる者、機密保持の期間などについて厳格な規定があります。患者は自分の記録にアクセスでき、必要に応じて情報の修正や利用制限を求める権利があります。

HIPAA

HIPAAは、患者の医療情報の使用方法や開示先を定めた法律群です。患者は自身の権利について通知を受け取り、情報提供を受けたことを示す同意書に署名することが求められます。

対象となる事業体(Covered Entities)

対象事業体とは、医療情報にアクセスできる個人または機関のことです。保険会社や医療機関、看護師などが該当し、患者の治療に必要な範囲で情報を取得・共有できます。ただし、治療に関与しない者へ情報を漏らすことは禁じられています。

保護対象医療情報(PHI)

PHI(Protected Health Information)とは、患者の健康状態やそれに結びつく個人情報を指します。例として、看護師ステーションに「胸痛、山田太郎」と記載された紙が放置されれば、誰でもその情報を目にできてしまいます。患者は診療内容が第三者に知られることを望まない場合がありますので、情報は厳重に管理されます。

未成年者

ニューヨーク州では、未成年者が親の同意なしに医療サービスを受ける権利があります。たとえば、妊娠防止薬を親に知られずに取得した場合、医療機関は保護者に情報を開示できません。虐待やネグレクトが疑われる場合を除き、医療従事者は情報開示を控える義務があります。

HIV

HIPAAは、患者のHIV陽性情報を無条件で開示してはならないと定めています。例外として、里親や福祉サービスが子どものHIV情報を知る必要がある場合があります。

研究利用

一定の条件下で、医療情報は研究目的に使用できます。疾患の再発率や処方傾向などの統計情報は、個人が特定できない形で活用されます。

その他の権利

患者は自分の医療記録を閲覧・コピーする権利があります(書面での請求が必要)。施設は手数料を請求でき、誤情報がある場合は修正を求めることができます。また、情報へのアクセス制限を追加で設定することも可能です。

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