呼吸療法士が重要な理由

呼吸療法士(RT)は、専門的な訓練で培われた経験と技術により、医療現場で欠かせない存在です。肺や心臓に関わる疾患―肺気腫や肺がん、肺炎、うっ血性心不全など―を抱える患者のほとんどに対し、診断・治療のサポートを行います。

訓練

呼吸療法士になるには、認定呼吸療法士(CRT)・登録呼吸療法士(RRT)・認定呼吸療法技術者(CRTT)のいずれかの資格取得が必要です。CRTは認定コースを修了し、国家試験に合格することで取得できます。RRTは学士号または修士号取得後、上位の試験を2回合格して取得します。米国で実務を行うには、資格取得後にさらに認定試験に合格し、ライセンスを取得しなければなりません。

主な業務

呼吸療法士は患者の問診や簡易的な身体検査を行い、呼吸機能検査や血液ガス分析などの診断テストを実施します。具体的には、患者に呼吸計測装置で吸呼吸させて肺活量や肺機能を測定したり、動脈血を採取して血液ガス分析装置で酸素・二酸化炭素濃度を測定したりします。治療方針の決定は医師が行うため、結果は医師に報告し、指示に基づいて処置をサポートします。また、手術中は麻酔科医と連携し、患者の呼吸管理を担当します。

肺に関する知識

呼吸療法士は新生児から高齢者まで、幅広い年齢層の患者と関わります。医師の指示のもと、心肺系の状態を評価し、必要な治療を実施します。心肺蘇生(CPR)の補助や、人工呼吸器・ベンチレーターの設定・管理も行い、呼吸補助が必要な患者を継続的にモニタリングし、必要に応じて治療を調整します。

緊急対応

呼吸療法士は心肺系の緊急事態にも対応できるよう訓練されています。多くの医療機関では救急部に常駐しており、呼吸困難や気道閉塞の患者に対し、迅速に評価・処置を行います。心肺蘇生(CPR)や心電図(EKG)の取得も担当します。

胸部理学療法

胸部理学療法(胸部圧迫)は、肺にたまった痰を緩めて排出しやすくする手技です。胸や背中を軽く振動させたり叩いたりして、特に嚢胞性線維症の患者や手術後の患者に実施し、麻酔による肺液の蓄積を防ぎます。

ヘルスケア業界(一般) - 関連記事