GI出血に対する看護ケアの実践ガイド

はじめに

消化管(食道、胃、小腸、大腸、直腸、肛門)に出血が起こることをGI出血と呼びます。疾患そのものではなく、様々な疾患や外傷、薬剤、腫瘍などの症状として現れます。血液は便や嘔吐物に混じることがあり、時には自覚できないこともあります。

必要なもの

  • ペン
  • 医療外科看護テキスト
  • 看護診断テキスト

看護手順

  1. 患者の評価

    排便パターンや便の色、アルコール摂取、アスピリンや抗凝固薬の使用歴、嘔吐の有無、出血を示す既往歴を聴取します。腹部の触診や痛みの有無を確認し、血液検査など出血を示すラボ結果もチェックします。

  2. 問題の整理と看護診断の設定

    評価で得た情報を分析し、GI出血に起因する問題(例:血液喪失による体液量不足、嘔吐・下痢による栄養不良)を抽出します。これらを基に看護診断を立てます。

  3. 目標・目的の設定

    例)① 体液量を維持し、尿量が1時間あたり30 ml以上であることを確認する。② 体重が安定し、栄養状態が維持されていることを確認する。

  4. 具体的な看護介入

    体液量維持のために、摂取量と排泄量を正確に測定し、血圧や脈拍などバイタルサインを頻回に観察します。低血容量によるショック兆候(意識混濁、尿量低下、血圧低下)にも注意します。

    栄養管理としては、体重を毎日測定し、食事制限がある場合は点滴や経腸栄養を指示通りに実施します。

  5. 評価と再計画

    設定した目標が達成されたかを確認します。尿量・血圧が安定し、体重が変化しないかをチェックし、目標未達の場合は再評価し新たな介入を計画します。

  6. 患者教育

    GI出血の兆候(黒色便、血便、嘔吐血液など)を説明し、異常があれば速やかに医師へ連絡するよう指導します。また、出血リスクを高める薬(例:アスピリン)や市販薬の使用について注意喚起し、必ず医師に相談するよう伝えます。

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