Viacordの臍帯血寄付について

Viacordは、出産時に臍帯から採取した血液(臍帯血)を将来の治療に備えて保存する民間企業です。臍帯血は多くの重篤な疾患の治療に利用され、保存しておくことで家族の誰かが必要になったときに使用できます。Viacordは臍帯血の公共への寄付は受け付けていませんが、米国には公共の臍帯血バンクがあります。

Viacordのサービス

Viacordは臍帯血の採取、病院での収集、宅配便によるピックアップ、凍結保存、長期保管を行う有料サービスです。契約内容に応じて料金プランやサービスレベルが異なります。家族が臍帯血を必要とした場合、Viacordは安全に医療機関へ血液を届ける手配をします。

臍帯血の寄付

民間企業であるViacordは公共利用や研究のための臍帯血寄付を受け付けていませんが、National Marrow Foundation(全米骨髄基金)などが運営する公共バンクでは、寄付された臍帯血を移植を必要とする患者とマッチングしています。寄付に費用はかかりません。臍帯血は赤ちゃんの臍帯が切断された後に採取されるため、出産や赤ちゃんへの痛みは一切ありません。公共バンクは凍結保存したうえで、白血病やリンパ腫などの治療に必要な患者に提供します。

臍帯血の利用例

臍帯血は造血幹細胞が豊富で、生命を脅かす疾患の治療に利用されます。造血幹細胞は新しい組織の成長や免疫系の基礎となります。骨髄や末梢血と比べ、臍帯血は拒絶反応が起きにくいという利点があります。

検討すべき点

臍帯血を公共バンクに寄付した場合、将来家族がその血液を必要としても必ず利用できる保証はありません。公共バンクは「先着順」で適合者に提供されるため、他の患者が先に受け取る可能性があります。自分の家族だけで確実に利用したい場合は、Viacordなどの民間保存が必要です。一方、National Marrow Donor Programは毎日6,000人以上が組織適合を探していると報告しており、公共の臍帯血の需要は非常に高いです。

誤解と真実

臍帯血の採取が出産過程や赤ちゃんに痛みを与えると考える人がいますが、実際には出産後に臍帯が切断された後に採取するため、出産や赤ちゃんへの影響はありません。また、臍帯血を保存する価値が低いと感じる人もいますが、医師は家族内で臍帯血移植が必要になる確率を約1/1,400と見積もっています。確率は低いものの、完全に無視できるほどではありません。保存しない場合は、公共バンクへの寄付を検討すると、他者の命を救う可能性があります。

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