民間健康保険の税制上のメリットと注意点

概要

米国では多くの人が雇用主提供の団体保険や公的保険に加入していますが、約10%が個人で民間保険を購入しています。個人保険は団体保険に比べ保険料が高く、税制上の優遇も少ないのが実情です。

税金面の取り扱い

自営業者の場合

自営業者は、本人・配偶者・扶養家族の保険料全額を所得から控除できます。これは給与所得者が受けられる「税引前」支払いとは異なり、所得税の計算上での控除となります。

給与所得者の場合

自営業でない場合は、保険料を税引前で支払うことはできませんが、医療費控除の対象にすることが可能です。医療費控除を受けるには、確定申告で「項目別控除」を選択し、医療費総額が調整後総所得(AGI)の7.5%を超えた分だけ控除できます。例として、AGIが100,000ドルで医療費・保険料合計が10,000ドルの場合、控除額は2,500ドル(10,000‑7,500)となります。

代替手段

個人保険を選ぶことで、最適なプランを比較検討できます。特に「健康貯蓄口座(HSA)対応」の保険に加入すれば、非課税で医療費を支払うための口座を利用できます。ただし、保険料自体はHSAから支払えませんが、自己負担額(免責額、コインシュアランス、コペイ)などは対象です。HSA対応プランは一般的に月額保険料が低く、余剰資金をHSAに積み立てる余地が生まれます。

将来の税制優遇

2014年1月以降、医療保険改革(ACA)に基づく税額控除が導入され、所得がメディケイドの対象外でありながら連邦貧困線の400%以下の低・中所得者に対して、個人保険料の一部が税額控除されます。2011年時点の基準では、年収88,000ドル以下の4人家族が対象となります。

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