ユニバーサルヘルスケア導入後の影響予測

経済への予測

  • ユニバーサルヘルスケアに反対する側は、単一支払者制度が導入されれば保険会社の利益が減少し、失業率が上がると主張します。一方で賛成派は、雇用主が従業員に保険を提供する負担が軽減され、雇用創出が促進されると予測しています。両者は税負担の増加は不可避と認めていますが、雇用が増えれば税収基盤も拡大し、結果的に必要な税率は民間保険の平均保険料より低く抑えられると主張しています。

医療の質

  • 医療の質はアクセスと有効性に大きく依存します。反対派は政府主導の制度は患者の医師選択肢を狭めると指摘しますが、実際には患者は医師や治療法を選び、政府は費用を支払うだけです。賛成派は、診療費が払えない人にとっては、何らかの医療サービスへのアクセス自体が質の向上であると述べています。また、待機時間の長期化は懸念されますが、医療は権利であり、より多くの人が受診できるならば一定の待ち時間は容認できると主張されています。

医師へのインセンティブ

  • 政府が医療費を支払う単一支払者制度では、医師の収入が減少し、診療価格の設定権が失われ、若者の医師志望が減少すると予測する声があります。対して賛成派は、医師は患者への最善のケアに専念できるようになると指摘しています。イギリスのNHSが喫煙者の禁煙や健康増進に対して金銭的インセンティブを提供している例は、単一支払者でもインセンティブは設計できることを示しています。

自由市場への影響

  • 自由市場信奉者は、ユニバーサルヘルスケアが保険業界を根底から崩壊させると警告します。一方、ユニバーサルヘルスケア支持者は、保険への依存がなくなることで保険料が低下すると予測しています。実際、カナダなどのユニバーサル制度を持つ国でも歯科、処方薬、眼科などは民間保険が補完しています。したがって、保険会社は完全に消滅するわけではなく、未カバー分野でのサービスを提供し続けることが可能です。

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