メディケアの熟練ケアガイドライン
米国の社会保障局が運営するメディケアは、65歳以上または長期障害者に健康保険を提供する制度です。メディケアはA・B・C・Dの4つのパートに分かれ、入院保険、医療保険、民間補完保険、処方薬保険といったさまざまなカバー範囲があります。
メディケアのパート別カバー範囲
- パートA(入院保険):医療税を納めた人は無料で受給できます。入院、熟練看護施設(SNF)でのケア、ホスピス、在宅医療が対象です。
- パートB(医療保険):医師の診療、外来治療、予防サービスなどをカバーし、月額保険料が必要です。
- パートC(メディケア・アドバンテージ):民間保険会社が提供するプランで、パートA・Bのサービスに加え、追加の福利厚生や処方薬保険が含まれることがあります。
- パートD(処方薬保険):処方薬費用をカバーするためのプランで、別途保険料が必要です。
熟練ケアのガイドライン
熟練ケアは、入浴・着替え・食事といった日常生活の介助ではなく、医療的な専門性が求められる看護やリハビリテーションを指します。メディケアは、短期間かつ医師の指示がある場合に限り、熟練ケアをカバーします。例として、静脈注射や理学療法が必要なケースが該当します。
提供者(施設)に関する要件
熟練ケアは、メディケア認定の熟練看護施設(SNF)でのみ受けられます。利用には、直前に最低3日間の入院が必要で、入院は医師の承認と入院指示書があって初めて開始されます。退院日その日はカウントされません。
熟練看護施設でのケア要件
対象者は、認定施設を選び、メディケアが認めた熟練ケアを受けることで、食事、セミプライベートルーム、看護・リハビリサービス、必要な医療用品が提供されます。熟練ケアの必要性は、直前の入院治療と関連していることが条件です。
その他の留意点
熟練ケアの対象となるには、メディケア認定医師が「熟練ケアが必要」と診断し、指示書を発行する必要があります。長期介護や単なる生活介助は対象外です。また、熟練ケアが認められると、救急搬送やホスピス利用時の部屋代・食事代のカバーなど、他のメディケアサービスの利用条件にもつながります。
