メディケア パートD(処方薬保険)オプションの解説
2005年に導入されたメディケアパートDは、メディケアが提供する処方薬給付制度です。パートA・Bとは異なり、直接メディケアから加入できず、メディケアが認定した民間保険会社を通じて加入します。州ごとに30以上のプランが存在し、加入できる期間は限られています。退職金プランや退役軍人局(VA)の薬剤保険に加入している場合は、パートDが不要なこともあります。
単独プラン(スタンドアロン)
元々のメディケア(パートA・B)に他の健康保険がない、またはメディケア補完保険(サプリメント)と併用している場合は、単独のパートDプランが必要です。このプランは月額保険料(サプリメントやパートBの保険料とは別)と、自己負担額(コペイ)や場合によっては自己負担上限(デダクティブル)があります。
すべてのプランに「カバレッジギャップ(ドーナツホール)」が設定されており、総処方薬費用が一定額(例:2011年は2,530ドル)に達すると保険給付が停止します。自己負担が一定額(例:2011年は4,550ドル)を超えると「カタストロフィックカバレッジ」に移行し、薬剤費用が大幅に削減されます。
メディケアアドバンテージプラン
処方薬給付を含む医療・入院保険を一括で提供するメディケアアドバンテージプランも選択肢の一つです。このプランは医療保険と処方薬保険が一体化した月額保険料で、パートBの保険料は別途支払う必要があります。単独プラン同様にカバレッジギャップやコペイ、コインシュランス、デダクティブルが設定されています。
加入・解約・変更のタイミング
プランの変更は以下のような特定の時期にしか行えません。
- 65歳でメディケア初加入時
- 居住地が変わり、従前のプランが利用できなくなったとき
- 保険が自動的に失われたとき
- 毎年10月15日から12月7日までの「オープンエンロールメント期間」―この期間に行った変更は翌年1月1日から有効になります。
最初の加入時に手続きを済ませないと、保険料にペナルティが課されますので注意が必要です。
エクストラヘルプ(低所得者支援)
メディケアは所得が低い受給者向けに「エクストラヘルプ」制度を提供しています。支援レベルは複数あり、メディケイドやSSI受給者は保険料が全額免除され、コペイも大幅に減額されます。メディケイド対象外の低所得者でも、保険料やコペイの減額を申請できます。申請は社会保障局(SSA)を通じて行い、最寄りのオフィスへ電話または訪問で手続きを行います。
