米国の子ども向け医療保険制度:CHIPとメディケイドの概要
米国では、子ども向けに特化した公的医療保険制度がいくつかあります。代表的なものに、子ども健康保険プログラム(CHIP)と、低所得世帯向けのメディケイドがあります。これらは米国保健福祉省(CMS)が州と協力して提供しており、2009年にはオバマ大統領が子どもへの保険適用を拡大する法律に署名しました。
子ども健康保険プログラム(CHIP)
- CHIPは連邦政府が資金を提供し、各州が運営する保険です。米国市民または永住権保持者で、19歳までの子どもが対象となります。州ごとにサービス内容は異なりますが、すべての州で定期健診、予防接種、歯科、入院、検査・画像診断が必須とされています。予防医療は無料で提供され、追加の医療サービスには一部自己負担が発生することがあります。
CHIPの対象条件
- 対象条件は州ごとに設定されていますが、目安として4人家族の場合、年間所得上限は約44,100ドルです。対象となる子どもがいる場合は、各州のCHIP窓口に連絡し、申請書類と必要書類を提出します。
メディケイド
- メディケイドは低所得世帯、妊婦、障害者向けの無料または低額の保険です。米国市民および永住権保持者が対象で、州が管理します。子ども向けには「早期・定期スクリーニング・診断・治療(EPSDT)」サービスがあり、予防接種、定期健診、検査・治療、医師・病院受診、視覚・歯科ケアなどがカバーされます。
メディケイドの対象条件
- 18歳以下の子どもで、世帯年収が年間約22,050ドル以下の場合は対象となります。4人家族で年収が40,790ドル以下の世帯では、乳児も対象です。また、6歳以下の子どもで年収が24,350ドル以下の世帯も対象となります。
これらの制度は、子どもたちが必要な医療サービスを受けられるように設計されており、各州の具体的な手続きや条件は異なるため、居住地の窓口で最新情報を確認することが重要です。
