健康払い戻し口座(HRA)と健康貯蓄口座(HSA)の違いは?
所有権
HRAは雇用主が所有し拠出します。一方、HSAは個人が所有し、雇用主は福利厚生として拠出できるオプションです。退職時、HRAの残高は雇用主に残りますが、HSAの資金は本人が保持し、401(k)と同様に未使用のまま繰り越せます。
保険料の支払い
HSAは保険料の支払いには使えません。通常は高額自己負担額(HDHP)と組み合わせて提供され、自己負担額やコペイ、その他医療費に利用します。対照的にHRAは、従業員が選択した保険の保険料やその他の医療関連費用の支払いに使用できます。
資金の有無
HSAは口座に資金が入って初めて引き出しが可能です。拠出者が誰であっても、残高が必要です。HRAは実際の口座ではなく、雇用主が支払う「払い戻し」形式のため、事前に資金を積んでおく必要はありません。雇用主が医療費に対してチェックを書くだけで済みます。
退職後の取り扱い
65歳未満で医療以外の目的に引き出すと、HSAは10%のペナルティが課されます。65歳以上になるとペナルティはなくなりますが、非医療目的の引き出しには通常の所得税がかかります。医療費に対する引き出しは税金がかかりません。HRAは医療費以外への引き出しは認められていません。
税制上の扱い
HRAは雇用主が資金を拠出・所有するため、従業員側に税制上のメリットはありません。HSAは個人が拠出した金額は税前控除され、利息や投資利益も非課税で蓄積されます。雇用主が拠出した分も雇用主にとっては税控除対象です。HSAの残高は雇用状況に関わらず翌年へ繰り越せますが、HRAの残高は雇用主の裁量で決まります。
まとめ
自分の就業状況や将来設計、医療費の使い方に合わせて、HRAとHSAのどちらが適しているかを検討しましょう。
