透析患者向け助成金のご案内
透析治療は時間と費用がかさむため、薬代や交通費などの経済的負担が大きくなります。米国では、条件を満たす患者に対してさまざまな助成金が提供されています。本稿では主な助成金プログラムをご紹介し、申請に必要な条件や支援対象をまとめました。
Safety Net Grants(アメリカ腎臓基金)
American Kidney Fund が実施する「Safety Net Grants」は、透析患者が治療に必要な費用を補助する最後の手段として提供されます。対象となる費用は、治療施設への往復交通費、保険の自己負担金、処方薬・市販薬、家族や緊急時の旅行費、災害救援費用です。ただし、保険でカバーできる費用や透析そのものの費用、医師の診療費は対象外です。申請には財政的な必要性の証明が求められます。
The Kidney Trust(キドニー・トラスト)
キドニー・トラストは、対象患者に最大1,000ドルの助成金を提供し、保険の免責額や自己負担金、保険料の支払いをサポートします。対象はバージニア州、テキサス州、カリフォルニア州、メリーランド州、ワシントンD.C.、コロラド州に居住し、透析を受けている方に限られます。世帯収入は連邦貧困ラインの500%以下で、社会保障番号と雇用主提供の健康保険またはCOBRA加入が必要です。助成金は6か月間有効です。
Chronic Renal Disease Grants(デラウェア州)
デラウェア州在住の末期腎疾患(ESRD)患者を対象に、他の資金(民間保険、メディケイド、メディケア)が尽きた場合に支給される州助成金です。対象は透析中またはESRDと診断された方で、世帯収入・資産が連邦貧困ラインの300%以下であることが条件です。支給対象は処方薬・市販薬、医師が承認した栄養補助食品、治療施設への交通費です。透析そのものや医療費は対象外です。
Kidney and Urology Foundation of America, Inc.
この財団は腎臓病を持つ若年患者向けの奨学金と、末期腎疾患患者向けの緊急助成金を提供しています。緊急助成金は年間最大100ドルで、緊急時に限定して支給されます。申請は患者のソーシャルワーカーが書類を作成し、理由を説明する必要があります。慢性的・再発的な症状に対する支援は対象外です。
