健康保険費用が高騰する理由
1990年代から2000年代にかけて、米国の医療費と健康保険料は他のほとんどの財・サービスよりも速いスピードで上昇しました。この上昇は家計に大きな負担をもたらし、保険に加入するか他の支出を削るかの選択を迫られるケースもあります。以下に、保険料が高くなる主な要因を解説します。
医療への需要増大
新しい高度医療技術や手術、検査(CTやMRIなど)が次々に登場し、利用が拡大しています。米国では専門医が先進技術を過剰に使用しがちで、他国と比べて高額な手術や検査が頻繁に行われます。新しい手技や薬が開発されるたびに、需要が生まれ、医療費が増加します。
保険会社の利益追求
健康保険は営利企業が提供しており、主な目的は利益を上げることです。保険は生活必需品とみなされるため、企業は保険料を高めに設定しやすく、共済金や高額自己負担額(コペイや高い免責額)を設けてコスト転嫁を行います。
肥満の増加
人口の肥満率が上昇すると、糖尿病や心血管疾患などの慢性疾患が増え、治療費が高額になります。米国の調査によれば、肥満は年間約1,470億ドルの医療費を上乗せしているとされています。
競争の欠如
保険市場が少数の大手に限られ、州外の保険会社からの購入が制限されているため、価格競争が起きにくくなります。その結果、保険料は高止まりし、全体の医療費も上昇します。
