ユニバーサルヘルスケアのデメリットと課題

2010年時点で、米国はユニバーサルヘルスケアを提供していません。手頃な医療への需要から、全員が医療保険に加入できる制度を求める声がありますが、ユニバーサルヘルスケアにはいくつかの課題があります。

税負担の増加

ユニバーサルヘルスケアを実現するには、政府が医療費を賄うために税金を引き上げる必要があります。PBSによると、欧州の多くの国では政府主導の医療制度があり、その代償として税率が高くなっています。民主主義国家では、医療費を賄うために税金を増やすか、国防や教育など他の予算を削減することが検討されます。

医療費の増大

保険が全員に行き渡ると、患者は医療サービスを利用しやすくなり、結果として医療費が上昇します。ジョー・パドゥダ博士によれば、歯科や視覚検査などのサービスが保険適用になると、利用率が急増し、コストも大幅に上がると指摘しています。保険料を負担する政府の支出が増えることになります。

選択肢の制限

外科医のジョン・オシェア博士は、ユニバーサルヘルスケアでは政府の価格設定や支出目標が医療判断に影響を与える可能性があると警告しています。患者と医師が臨床状況に応じて最適な治療を選択できるべきであり、制度がそれを妨げる恐れがあります。

民間診療の衰退

ユニバーサルヘルスケアは民間診療の魅力を低下させる可能性があります。PBSの報告では、民間診療の選択肢が減少し、報酬が低下すると、医師や将来の医療従事者が職業を敬遠するリスクがあるとしています。2010年に実施されたオバマ政権の医療改革に対し、投資家向け調査では実務医の3分の2が反対したとされています。

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