医療保険費用が増大する7つの要因

ヘンリー・J・カイザー・ファミリー財団のデータによると、医療費は1980年の約2530億ドルから2008年には2.3兆ドルを超え、8倍に増加しました。この急激な上昇には複数の要因が関与しています。

1. 高齢化社会

平均寿命が伸びることで、長期間にわたって医療サービスが必要となります。高齢者は若年層に比べて疾患の種類・数が多く、医療費の負担が大きくなります。

2. 行政コストの増大

医療費の約7%が診療以外の管理費(マーケティングや請求処理)に充てられています。公的保険(例:メディケア)は約2%に留まりますが、民間保険はこの比率が高く、全体の費用を押し上げています。

3. 処方薬の価格上昇

2000年代に入ってからブランド薬の価格は年率10%を超えるインフレが続き、医薬品費用が急増しました(UnitedHealth Group)。

4. 不要な治療の増加

カリフォルニア・ヘルス・プランズが引用したダートマス大学の研究によると、医療費の3分の1以上が不要な手技に費やされています。これは、医師の報酬が手技ベースであることが一因とされています。

5. 医師給与の上昇

米国の医師平均年収は20万~30万ドルで、欧州医師の6万~12万ドルと比べて格段に高く、給与コストが医療費全体を押し上げています(カリフォルニア・ヘルス・プランズ)。

6. 慢性疾患の蔓延

長寿化に伴い、慢性疾患を抱える人口が増加。カリフォルニア・ヘルスケア財団のデータでは、全医療費の8割以上が人口の約3分の1が罹患する慢性疾患から生じています。また、肥満率の上昇が医療費の大きな要因で、2018年には医療費の20%以上が肥満関連と予測されています(UnitedHealth Group・Emory University)。

7. 無保険者への医療費負担

保険料の高騰で保険に加入できない人が増え、予防医療を受けられずに緊急救急に頼るケースが増加しています。この救急医療は費用が高く、結果として納税者がその負担を負うことになります(カリフォルニア・ヘルス・プランズ)。

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