COBRA法(団体健康保険継続制度)の概要と利用方法

Consolidated Omnibus Budget Reconciliation Act(COBRA)は、1986 年に制定された法律で、従業員が失業や勤務形態の変更に直面した際に、団体健康保険の継続取得を支援することを目的としています。前年度に20人以上の従業員を抱える雇用主は、対象となる従業員に対してCOBRAを提供する義務があります。対象者はプログラムへの加入を選択でき、一定期間の一時的な保険継続(継続カバレッジ)により、本人および適格な家族の団体健康保険の給付が維持されます。

雇用主の義務

  • 民間企業、州・地方自治体の雇用主が提供する健康保険プランが対象です。
  • 対象従業員がCOBRAの適格者となったら、雇用主は健康保険プラン管理者へ通知しなければなりません。
  • 保険継続が開始された際には、雇用主は従業員と配偶者に対し、COBRAの概要を説明した初回通知を送付します。
  • 健康保険プラン管理者は、適格受給者にCOBRAの権利を通知し、雇用主が受給者の継続選択を通知するまでに60日間の猶予があります。

適格受給者

  • 適格受給者は、資格喪失事象が起きる前日に雇用主の団体健康保険に加入していた者です。対象は従業員本人、配偶者、扶養子、またはCOBRA期間中に出生・養子縁組された子供です。
  • 退職者や特定の状況下での家族もCOBRAの対象となります。
  • エージェントや独立契約者など、雇用主の団体健康保険に加入しているが雇用関係がない者も、条件を満たせば対象になることがあります。

資格喪失事象(Qualifying Events)

  • 従業員が失業(不正行為以外)や勤務時間の短縮により健康保険が失われた場合、COBRAの継続取得が可能です。
  • 転職中の従業員や、従業員がメディケアの対象となった場合、死亡、離婚、法的別居などでも家族は継続取得できます。
  • 扶養子が扶養資格を失った場合も、一定条件の下でCOBRAの対象となります。
  • 対象者は住所や婚姻状況の変更を健康保険プラン管理者に速やかに通知する義務があります。

継続期間

  • 失業や勤務時間短縮による保険喪失の場合、従業員本人、配偶者、扶養子は最長18か月間の継続カバレッジを受けられます。
  • 受給者が障害状態と認められた場合は、18か月の期間が最大36か月に延長されます。
  • 配偶者や扶養子がメディケア対象、離婚、法的別居となった場合も、最長36か月の延長が認められます。

保険料と支払い

  • COBRAは、雇用主の団体健康保険と同等の給付内容を提供します。
  • 受給者は保険料を全額負担する必要がありますが、非COBRA時の保険料の最大102%までに制限されます(管理費用として2%が加算可能)。
  • 障害延長期間の保険料上限は通常保険料の150%です。
  • 保険料の支払いが遅延した場合、健康保険プランはCOBRAのカバレッジを停止することがあります。

その他のポイント

  • 州・地方自治体の健康保険プランに関しては、米国保健福祉省(HHS)がCOBRAの管理を行っています。

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