国民健康保険の問題点と課題
政府の非効率性
国民健康保険を運営するには大規模な組織運営能力が必要ですが、政府は民間企業ほど効率的に事業を管理できていないと指摘されています。民間企業は経験豊富な経営者が主導し、昇進やボーナスといったインセンティブが働くため、成果が出やすい傾向にあります。
費用負担
国民健康保険は膨大な財源を要します。そのため、税金の増税や防衛・教育・医療研究といった他分野の予算削減が避けられません。また、保険料が無料になると医療需要が増大し、結果として医療費全体が上昇するという経済的な指摘もあります。健康な人が不健康な生活を送る人の医療費を負担する仕組みになるため、生活習慣の違いに関係なく同等の費用を支払うことになります。
患者への影響
コスト抑制のため、政府は保険適用範囲を制限する可能性があります。たとえば美容整形などの選択的手術は対象外になることが予想されます。また、英国やカナダのように国民健康保険制度下で待機時間が長くなる事例が報告されており、診療の優先順位が政府によって決定されるため、数か月単位での待ち時間が発生することがあります。
医療提供者への負担
医師や看護師などの医療従事者は、書類作業や政府規制の増加に直面し、収益が圧迫される恐れがあります。給与が国家規定に縛られることで、医療職の給与上昇余地が限定され、結果として医療分野への優秀な人材確保が難しくなる可能性があります。
