遺伝子検査と保険における差別
20世紀後半の研究進展により、遺伝子検査が多数の疾患リスクを評価できるようになりました。これに伴い、保険会社が遺伝情報を利用して健康保険の適用条件を変更したり、加入を拒否したりするケースが増え、消費者の不安が高まりました。米国はこの問題に対応すべく、遺伝情報の利用を規制する法律を整備しています。
HIPAA
1996年に制定された健康保険携帯性・責任法(HIPAA)は、健康保険会社が遺伝情報を根拠に加入者を差別することを禁止しました。ただし、この規制は団体保険に限られ、個人向け保険には適用されませんでした。
GINA
2008年に成立した遺伝情報差別禁止法(GINA)は、団体保険だけでなく個人保険においても遺伝情報による差別を禁じています。これにより、健康保険全体で遺伝情報の不当利用が大幅に抑制されました。
州法
GINAやHIPAAが生命保険や障害保険など他の保険分野での遺伝情報差別を網羅していないため、各州は独自に法整備を進めています。州ごとの遺伝情報に関する立法は、全米州議会会議(NCSL)が提供する遺伝子立法データベースで確認できます。
