カナダにおける障害保険の制度と選び方
カナダでは障害保険が多様な形で提供されています。民間の個人保険だけでなく、勤務先の団体保険やカナダ年金プラン(CPP)の障害給付金も利用可能です。高額な民間保険に加入する前に、各制度の条件や給付内容を比較検討しましょう。
CPP障害給付金
CPP障害給付金は、障害状態にある保険加入者とその扶養児童に対し、毎月給付金が支払われます。受給資格は以下の3条件をすべて満たすことが必要です。
- 65歳未満であること。
- 医療上の理由で仕事を中止したこと。
- 過去6年間のうち4年間、または25年間以上の加入歴があり、過去6年間のうち3年間に保険料を納付していること。
障害は「重度かつ長期的」であることがCPP法令で定義されています。給付金は課税対象所得に含まれます。2010年3月時点の平均支給額は、本人月額$811.75、扶養児童月額$214.85でした。
団体障害保険
多くの雇用主は、短期障害(STD)と長期障害(LTD)を含む団体保険を提供しています。
短期障害(STD)
雇用主が保険料を負担し、事故や病気で働けなくなった場合、最大26週間まで給与の一定割合が支給されます。保険料が雇用主負担のため、給付金は課税対象です。
長期障害(LTD)
加入者自身が保険料を支払い、カバー内容を選択します。STD期間(最大26週間)を超えて障害が続く場合、給与の一定割合が給付されます。保険料は本人負担のため、給付金は非課税です。LTDの給付は原則65歳で終了し、その後はCPPの老齢・障害年金に切り替わります。
民間障害保険
民間の障害保険は、既存の団体保険の補完として、または単独で加入できます。保険金額は職業や給与に応じて設定され、教育・訓練レベルが高いほど保険の利用可能性や条件が有利になります。医師、弁護士、会計士、歯科医師などの専門職は、収入潜在力が高く、請求リスクが低いため、最も手厚い保障と低保険料が提供されます。
障害給付金は非課税で支払われ、通常は被保険者の収入の70%までが上限となります。
