Medicare(メディケア)

オーストラリアの公的医療制度であるMedicareは、税収で賄われ、診療費や処方薬の一部、低所得者向けの健康プログラム、医師へのインセンティブ、子育て支援などを提供します。X線や検査、眼科検診、外科手術、歯科手術の一部なども対象です。公立病院で公的患者として受診すれば、医師は病院が指名し、費用はMedicareが全額負担します。

民間健康保険の役割

民間健康保険は、Medicareがカバーしない医療費やサービスを補填し、入院時の選択肢や治療のコントロールを拡大します。具体的には、私立病院の費用、歯科、救急搬送、在宅看護、理学療法、作業療法、言語療法、眼科、カイロプラクティック、足病、心理カウンセリング、眼鏡・コンタクトレンズ、補聴器、義肢、整形外科手術、美容外科などが対象です。

保険プランの種類

民間健康保険は、基本的な入院カバーだけのプランから、歯科・眼科・理学療法などの「エクストラ」まで含む包括的プランまで幅広く用意されています。若年夫婦向けに、生殖医療や高齢者向けケアを除外した軽量プランもあります。

主なメリット

政府は民間保険加入者に対し、保険料の30%割引(政府補助)を提供しています。また、私立病院や担当医の選択が可能になるほか、エクストラ保険により高額になる歯科治療や救急搬送の自己負担を抑えられます。

加入時の留意点

年収が一定以上(シングルは年収73,000豪ドル、カップル・家族は146,000豪ドル)で民間保険に加入しない場合、Medicare levy surcharge(MLS)という追加課税(所得の1%)が課されます。MLSは基本のMedicare levy(1.5%)に加算されます。

また、31歳以降に加入すると、保険料が年率約2%上昇し、長期的に高額になるため、早めに加入することが推奨されます。