病院緊急運営計画(EOP)における合同委員会の要件
米国の医療機関認証機関(Joint Commission on Accreditation of Healthcare Organizations、JCAHO)は、3年ごとに病院の認証審査を行います。その審査の一環として、病院の緊急運営計画(EOP)の提出が求められます。EOP は以下の6つのセクションで構成される必要があります。
通信
- 緊急時におけるスタッフ間の迅速な情報共有は、患者と従業員の安全確保に不可欠です。避難や隔離の判断を下す際、院内外との連絡手段が重要となります。電話回線が使用できない場合に備え、携帯電話、衛星電話、無線機など複数の通信手段を確保しておく必要があります。
資源と資産
- 公衆衛生危機や災害時に、患者の健康と安全を維持するための緊急備蓄が必要です。医薬品、ドライアイス、飲料水、プロパン、食料、乾燥リネン等を常備し、必要に応じて外部から追加調達できる体制も整えておくべきです。
安全とセキュリティ
- 緊急時における患者の安全は最優先事項です。病院は安全委員会を設置し、EOP の内容を熟知した上で、患者の保護、避難、危険・感染性廃棄物の処理、化学薬品の廃棄、施設全体の安全確保に関する手順を定めます。
スタッフの責任
- 全従業員が EOP を理解し、年1回の訓練で習熟度を確認する必要があります。重要職員だけでなく、全員が緊急時に割り当てられる役割を把握し、年次ドリルで最新の手順を確認します。
ユーティリティと臨床サービス
- 停電・ガス・水道・プロパン等の供給停止に備えた代替策を EOP に盛り込みます。設備部門は発電機やチラー等の定期点検・保守を実施し、バックアップ電源や必要資材が確実に機能する状態を維持します。
患者の臨床・支援活動
- 緊急時でも患者に対する適切なケアを提供できるよう、スタッフ配置計画を策定します。休日や休暇中の職員の呼び出し、他院からの支援要員の受け入れ、緊急事態が解除されるまでの滞在要請などを含めます。
