Joint Commissionの利点と欠点
Joint Commissionは米国の非営利団体で、病院や検査室など医療機関を検査・認証し、基準を設定しています。公式サイトによれば、同団体は1万7千以上の米国内医療機関・プログラムを認証しており、全病院の80%以上が対象です。米国最大の医療認証機関である一方、いくつかの課題も指摘されています。
メリット:標準の設定
Joint Commissionの最大の利点は、医療提供者に対して全国的な標準を設定することです。認証を受けるには、施設の維持管理や患者ケアに関する一定の基準を満たす必要があります。認証を受けたプログラムは、患者に対して一定水準の能力と品質が保証されていることを示すため、安心感を提供します。
デメリット:基準が緩い
同団体は基準を「厳格」と主張していますが、実際には緩いとの批判があります。ワシントン・ポストによると、Joint Commissionは検査したほぼすべての病院を認証しており、認証率は約99%です。また、検査は3年に1回と少なく、実効性に疑問が呈されています。
メリット:情報の公開
認証・評価の過程で収集したパフォーマンス情報は、患者が施設の医療品質を比較検討できるようにスコア化されます。これにより、利用者は自分に合った医療機関を選びやすくなります。ただし、消費者団体Public Citizenは、実際に公開される情報は限られていると指摘しています。
デメリット:利害関係の衝突
Joint Commissionは理事会が運営していますが、理事の4分の3は医療業界の企業メンバーで占められています。また、評価対象となる組織からコンサルティング料を受け取っており、利益相反のリスクが指摘されています。
メリット:患者ケアの向上
認証という外部の評価が存在することで、医療機関は一定の基準を維持しようと努力します。その結果、全体的な患者ケアの質が向上し、公共の期待に応える形で医療サービスが改善されます。
デメリット:医療費の上昇
Joint Commissionは年間約1億1300万ドルの収益を上げており、その多くは病院からの認証費用です。この費用は最終的に患者の医療費に転嫁され、医療費の高騰要因の一つとなっています。
