医療コーディング評価ツールの概要
医療コーディングとは、疾患や処置の記述を標準化されたコード(文字・数字の組み合わせ)に変換する作業です。コード化により症状の把握、保険請求、管理業務の効率化、地域医療のニーズ分析などが容易になります。
国際疾病分類(ICD)
ICDは、死亡診断書等の情報をもとに疾患を体系的に分類する世界標準のコードブックです。全3巻で構成され、第1巻は疾患の表形式インデックス、第2巻はアルファベット順インデックス、第3巻は病院で行われる手術を掲載しています。また、薬剤・化学物質や腫瘍(異常組織)に関する表も含まれます。
現在の診療手順用語(CPT)
CPTは米国医師会(AMA)が管理するコード体系で、医師や看護師が実施した医療手技を報告するために使用されます。コードは数値・アルファベット・ガイドラインで構成され、5桁のコードが手技を示します。ICDが3桁の診断コードであるのに対し、CPTは手技を細かく分類します。
医療共通手順コードシステム(HCPCS)
HCPCSは1983年にメディケア請求用に設計されたコード体系で、レベルI(CPTコード)とレベルII(医療用品・材料)から成ります。レベルIIは医薬品や医療機器などの供給品を表し、5桁のコードは通常英字で始まります。
医療費と利用状況プロジェクト(HCUP)
HCUPは米国保健福祉省のAHRQが提供する医療データベース群で、診断・手技を分類するソフトウェアやオンライン検索ツール(HCUPnet)を含みます。無料で利用でき、医療費や利用パターンの分析に活用されています。
