電子健康記録(EHR)のメリットとデメリット

メリット:アクセス性

電子健康記録(EHR)の最大の利点は、情報へのアクセスが容易なことです。ジョージア州の医療保険会社Potter Holden & Companyによれば、診療所間で電子的に記録を送信するのは非常に簡単で、複数の専門医を受診する患者は記録の転送待ち時間が大幅に短縮されます。Gurley氏は、EHR の情報はほぼすべての電子ワークステーションから利用でき、複数の診療現場で患者ケアが円滑に行えると指摘しています。

同社の調査では、記録が閲覧できないために不必要に入院した患者が7人に1人いると推計されています。電子化すれば記録はすぐに利用可能となり、患者自身も自分の健康情報を把握しやすくなります。

デメリット:プライバシー

Potter Holden の推計では、入院中に患者のEHRにアクセスできる人は150人以上に上ることがあります。アクセス性が高まる一方で、個人情報や請求情報が医療スタッフ間で漏洩するリスクが増大します。

また、多数の人が情報に触れることで、意図的・偶発的に記録が改ざんされる可能性があります。改ざんが診断や治療に重大な混乱をもたらす危険性があります。

その他のメリット

  • 保存容量が大きく、物理的なスペースを取らないため、紙の記録より長期間保存できます。

  • 手書きの読めない文字やスペルミスがなくなるため、診療ミスのリスクが低減します。

  • 医師は訴訟時に患者情報を迅速に提示でき、誤診や記録ミスによる責任追及を防げます。

その他のデメリット

  • 導入コストが高く、システムのアップグレードやスタッフの研修に多額の費用がかかります。

  • 導入できない医療機関があると、全ての医療提供者が単一の中央記録に情報を入力できず、施設間で情報が欠落する恐れがあります。

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