イムラン(アザチオプリン)について
機能
臓器移植後は、免疫反応を抑制しなければ移植臓器が拒絶されてしまいます。イムラン(アザチオプリン)は、腎移植患者において新しい腎臓の受容を助ける代表的な免疫抑制剤です。
適応・特徴
移植患者だけでなく、関節リウマチの関節腫脹や疼痛の緩和にも使用されます。アスピリン、NSAIDs、プレドニゾンなどの薬剤と併用されることがあります。
留意点
イムラン投与開始後は、白血球数や血小板数が正常範囲にあるか定期的に血液検査を行う必要があります。免疫抑制作用により感染リスクが高まります。また、血栓形成に関与するトロンビンが減少するため、出血やあざができやすくなることも報告されています。
警告・副作用
主な重篤副作用は消化器系と血液系です。重度の吐き気・嘔吐、発疹、全身倦怠感、肝酵素上昇、発熱などの消化器過敏症が現れることがあります。骨髄抑制が進行すると骨折しやすくなることもあります。妊娠中の使用は禁忌で、胎児に重篤な障害を引き起こす可能性があります。妊娠中の使用は医師と十分に相談してください。
専門家の見解
腎移植患者では、移植当日に静脈内投与で3〜5 mg/kgを開始し、数日以内に1〜3 mg/kgへ減量します。臓器拒絶の危険が高まった場合でも、毒性レベルに近い用量に増やすべきではありません。
関節リウマチ患者では、1日1回または2回に分割して、初回は約1.0 mg/kg(50〜100 mg)を投与します。6〜8週間後に増量し、以後4週間ごとに最大2.5 mg/kgまで増量可能です。
維持療法は最小有効量で行い、0.5 mg/kg単位で減量します。イムランは急に中止しても構いませんが、遅延効果が残ることがあります。
