メディケアの医療貯蓄口座(MSA)とは
メディケア受給者は、従来のメディケアまたは民間プランを通じて医療給付を受け取る選択肢があります。民間プランを選択した場合、医療貯蓄口座(Medical Savings Account、MSA)を利用できることがあります。
医療貯蓄口座の仕組み
MSA は、加入者が銀行に開設する貯蓄口座で、プランと加入者の契約に基づき一定額が口座に入金されます。この金額は、メディケアが通常カバーしない歯科・視力ケアや入れ歯などの医療費に使用できます。ただし、口座が支払いに利用できるようになるには、まず自己負担額(デダクティブル)を満たす必要があります。デダクティブル未達の間は、非メディケア対象サービスは口座から支払われません。
デダクティブル達成後の利用
メディケア対象サービスに一定額を支払ってデダクティブルを満たすと、MSA のプラン部分が支払いをカバーし始めます。パートA(入院)とパートB(外来)サービスが対象です。口座に残額があれば、引き続き非メディケア対象サービスに使うか、将来に備えて残すことも可能です。
カバレッジの範囲
MSA にはパートD(処方薬)保険は含まれません。加入者は別途スタンドアロンのパートDプランを購入する必要があります。口座残高はパートDの保険料や薬剤のコペイに充てられますが、これらはデダクティブルの算定には含まれません。デダクティブル達成後は、オリジナルメディケアのパートA・パートBの基本サービスはMSA がカバーし、多くのプランでは追加のカバレッジも提供されます。
費用
MSA は、他のメディケア・アドバンテージプランに比べてデダクティブルが非常に高額です。2010 年のデータでは、デダクティブルが 10,000 ドルを超えるケースもありました。その代わり、月額保険料は標準のパートB保険料(2010 年は 96.40 ドル)以外に追加費用はかかりません。
加入資格
基本的にメディケア受給資格のあるすべての人が MS A に加入できますが、以下の例外があります。
- デダクティブル期間中にカバーしてくれる補完保険(退職者保険、団体健康保険、連邦退職者保険)に加入している人。
- メディケイド受給者。
- 末期腎疾患(ESRD)患者。
