双極性障害の入院治療
米国メディカルニュースによると、約570万人(全人口の約2.6%)が双極性障害を抱えており、治療は医師・セラピスト双方にとって大きな課題です。症状が重い場合や日常生活が困難な場合、入院(居住)治療が必要になることがあります。
双極性障害とは
国立精神衛生研究所(NIMH)によれば、双極性障害は「気分、エネルギー、活動レベル、日常生活の遂行能力が極端に変動する脳の疾患」であり、症状は重度になることが多いとされています。
居住(入院)治療とは
Glossary.comの定義では、居住治療は「自宅環境で十分に機能できない、または機能できないと判断された個人に対し、専門的な治療介入を提供するプログラム」とされています。24時間体制で医療・心理サポートが受けられる点が特徴です。
対象となる患者
すべての双極性障害患者が入院治療を必要とするわけではありません。特に、躁状態(「上向き」の症状)が強く、日常生活や安全が脅かされるケースが主に入院対象となります。
治療計画
入院治療の中心は個別の治療計画です。医師・精神科医・心理士・作業療法士など多職種チームが、患者ごとの目標と期待を設定し、達成度に応じて自由度や外出許可などを調整します。
精神薬理学(薬物療法)
薬物療法は患者ごとにカスタマイズされ、気分安定薬、抗精神病薬、抗うつ薬などが組み合わせられます。専門チームが毎日効果と副作用を評価し、必要に応じて速やかに薬剤を変更・中止します。
心理療法
個別セッションとグループセッションの両方が必須です。認知行動療法(CBT)や対人関係療法(IPT)などが用いられ、患者は感情調整スキルや再発予防策を学びます。
入院治療は、薬物と心理療法を統合した包括的アプローチにより、患者が安定した生活リズムを取り戻すことを目指します。
