小児双極性障害の治療
双極性障害は、うつ状態と躁状態(過度の高揚感)を行き来する精神疾患です。小児期に発症した場合、怒りや攻撃性、衝動性、睡眠障害が顕著に現れることが多く、Gianni L. Faedda 医師と Nancy B. Austin 博士の著書『Parenting a Bipolar Child』でも指摘されています。
治療期間の目安
症状の重症度にもよりますが、安定した精神状態に達するまでに最長で約18か月かかることがあります。
睡眠と運動の管理
薬物療法の有無にかかわらず、規則正しい睡眠時間と適度な運動を設定し、徹底することが重要です。これにより気分の変動が緩和され、日常生活のリズムが整います。
心理療法
個別カウンセリング、グループセラピー、家族セッションなど、さまざまな形態の心理療法が効果的です。子どもの感情を理解し、対処スキルを身につけさせることが目的です。
薬物療法
リチウムなどのムードスタビライザーや、Seroquel(クエチアピン)といった抗精神病薬が、感情の起伏を平準化し、攻撃的行動の予防に役立ちます。
治療上の留意点
すべての薬剤には副作用が伴い、リチウムは血中濃度の定期的なモニタリングが必要です。また、抗うつ薬や覚醒剤は症状を悪化させる恐れがあるため、原則として使用しません。
