双極性障害と記憶障害
双極性障害は感情の極端な変動を伴う精神疾患で、集中力や記憶力に影響を与えることがあります。症状の状態によって記憶障害の程度は異なります。
認知機能
マサチューセッツ総合病院心理学部の研究によると、双極性障害患者は言語情報(事実や名前など)の記憶・検索が困難になるため、記憶障害が顕在化しやすいとされています。
うつ状態
米国国立精神衛生研究所(NIMH)は、双極性障害のうつエピソード時に記憶力が低下することを報告しています。
安定期(ユースミア)
精神・神経科学ジャーナル『Bipolar Disorders』の調査では、躁鬱の症状が出ていない安定期でも記憶の抜けが続くケースがあると指摘されています。
軽躁状態(ハイポマニア)
記憶と健忘の研究誌『Memory』は、軽度の躁状態(ハイポマニア)では自己関連情報の想起がむしろ向上することがあると報告しています。
仕事上の影響
『Journal of Affective Disorders』の調査結果によれば、集中力や記憶力に課題を抱える双極性障害患者は、職業目標の達成率が低くなる傾向があります。
