双極性障害患者におけるアルコールの影響
双極性障害を抱える人にとって、アルコールはさまざまな面で健康を脅かします。たとえたまに一杯飲む程度であっても、医師と相談しながら飲酒量を厳しく管理することが重要です。
気分への影響
シンシナティ大学のスティーブン・ストラコウスキー博士によれば、アルコールは双極性障害患者の気分を悪化させ、うつ状態を深めたり、躁状態を誘発したりします。通常の人は適量の飲酒で大きな問題は起きませんが、双極性障害の脳はアルコールに対して過敏に反応します。
判断力の低下
躁状態では衝動的な行動が見られますが、アルコールが加わると判断力がさらに損なわれ、普段は絶対にしないような危険な行動に出る可能性が高まります。全ての人が酔うと判断を誤りますが、双極性障害患者はその影響が特に深刻です。
薬との相互作用
アルコールは服薬を忘れさせるだけでなく、精神科薬の効果を減弱させたり、逆に薬効を増強して中毒レベルに達することがあります。特に抗うつ薬や気分安定薬はアルコールと併用すると躁状態や精神病を引き起こす危険があります。
依存のリスク
双極性障害は依存症と強く関連しており、患者は症状緩和を期待してアルコールに手を出しやすくなります。なぜ依存しやすいかは完全には解明されていませんが、アルコールや他の薬物への乱用リスクは高いことが知られています。
自殺リスクの増大
アルコールは気分の揺れを激しくし、判断力を低下させ、薬の効果を乱すため、双極性障害患者の自殺リスクを大幅に上げます。うつが深まると衝動的に自殺行動に移る危険性が増すため、飲酒は極力避けるべきです。
