双極性障害の特徴

双極性障害は、躁(そう)エピソードと抑うつエピソードが交互に現れる精神疾患です。躁エピソードでは、平常時から急に気分が異常に高揚し、活動量が増大します。抑うつエピソードでは、深い悲しみや疲労感、興味・快感の減退が続きます。適切な診断と治療がなければ、判断力の低下や健康問題、家庭内トラブル、最悪の場合は自殺リスクが高まります。

双極性障害のタイプ

  • 双極性障害Ⅰ型(Bipolar I):明確な躁エピソードと、時に重度の抑うつエピソードを伴う。
  • 双極性障害Ⅱ型(Bipolar II):完全な躁エピソードではなく、軽度の躁状態(軽躁)と重度の抑うつエピソードが特徴。
  • 循環性気分変調(Cyclothymic):軽度の躁状態と軽度の抑うつ状態が2年以上続く。
  • 混合エピソード(Mixed):躁と抑うつの症状が同時に現れ、感情が不安定になる。
  • 急速循環型(Rapid‑Cycling):1年以内に4回以上の躁・抑うつエピソードが交互に起こる。

双極性障害になる可能性がある人

主に若年成人に多く見られますが、近年は思春期や小児でも診断例が増えています。原因は単一ではなく、遺伝的要因が関与すると考えられています。家族に同様の診断を受けた人がいるケースも多く、予防や根治は難しいものの、症状緩和を目的とした薬物療法や心理療法の研究が進められています。

主な症状・特徴

  • 過活動・多弁
  • 自尊心の過剰膨張(誇大妄想)
  • 衝動的行動
  • 極端な疲労感や無気力
  • 食欲変動・体重変化
  • 集中力低下
  • 抑うつ、悲嘆、絶望感
  • 怒りや攻撃的行動、場合によっては自殺念慮や自殺企図

特に思春期の子どもは「問題児」と誤解されがちですが、正しい診断が必要です。

治療法

双極性障害は完治が難しいため、症状の安定化を目指す長期的な管理が重要です。主に以下の方法が用いられます。

  • 気分安定薬(例:リチウム、バルプロ酸、ラモトリギン)
  • 抗精神病薬や抗うつ薬(症状に応じて併用)
  • 認知行動療法や家族療法などの心理社会的支援

薬剤の効果が不十分な場合は、医師に相談し投薬量や種類の調整を行うことが推奨されます。

正確な診断のポイント

診断は容易ではなく、薬物・アルコールの使用が症状を隠すことがあります。また、躁状態はADHDや他の精神疾患と混同されやすいです。本人や家族が日常の行動や気分変化を詳細に記録し、医師に提供することで、早期かつ正確な診断が可能になります。早期治療は生活の質の回復につながります。

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