男性と女性の双極性障害の違い

双極性障害(旧称:躁うつ病)は、患者本人だけでなく家族や友人、職場の同僚にも大きな影響を与える精神疾患です。エネルギーや気分、日常生活の機能が極端に上下することが特徴で、男女ともに発症しますが、症状の出方や合併症には性差があります。

原因

主な原因は遺伝的要因で、家族内での発症率が高いことが知られています。その他、脳の活動異常、神経伝達物質のバランスを調整するタンパク質の増加、特定ウイルス感染、視床下部の過活動なども関与すると考えられています。

罹患率と発症時期

双極性障害は性別、人種、年齢、社会階層を問わず発症します。多くは思春期後期から若年成人期にかけて初めて診断されます。

主な症状

症状は「躁(ハイ)」と「抑うつ(ロー)」の二相に分かれます。

  • 躁状態:極度の幸福感や興奮、過活動、強いイライラ感、問題がないという否認、睡眠欲求の低下。
  • 抑うつ状態:自殺念慮、過眠、快楽消失、極度の疲労感。

男女別の特徴と合併症

女性は甲状腺機能障害、片頭痛、肥満、パニック障害などの合併症が多く、これらは症状を悪化させます。また、閉経前後のホルモン変動が抑うつエピソードを増加させ、妊娠・授乳期の薬剤管理が課題となります。

男性は発症が早く、症状が顕著になる傾向があります。攻撃性が強く、法的トラブルや入院につながるケースが多いです。女性に比べて医療機関への受診率が低く、アルコールや薬物乱用のリスクも高いです。

治療と予防

気分安定薬や抗精神病薬に加え、精神科医によるカウンセリングが不可欠です。定期的な医師のモニタリングが生活の質向上に寄与しますが、患者自身が高揚感を求めて治療を中断しがちである点は注意が必要です。

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