抗うつ薬の種類と選び方ガイド

試行錯誤で最適な薬を見つける

抗うつ薬は個人の体質や症状に合わせて効果が異なります。医師は患者の感情的な症状や既往歴を詳しく聞き取り、適切な薬剤候補を絞り込みます。

血液検査でヒントを得る

遺伝的要因が薬剤反応に影響することがあります。血液検査で代謝酵素の情報を得ると、効果が期待できない薬を事前に除外できる場合があります。

セロトニン・ノルエピネフリン・ドーパミン再取り込み阻害薬

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRIs(セロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬)、NDRI(ノルエピネフリン・ドーパミン再取り込み阻害薬)は、比較的副作用が少なく、まず第一選択として処方されることが多いです。

代表的な薬剤は次のとおりです。

  • SSRI:シタロプラム(セレクサ)、パロキセチン(パキシル)、フルオキセチン(プロザック)、セルトラリン(ゾロフト)
  • SNRIs:デュロキセチン(シンバルタ)、ベンラファキシン(エフェクサー)、デスベンラファキシン(プリスティック)
  • NDRI:ブプロピオン(ウェルブトリン)

四環系・三環系抗うつ薬

四環系抗うつ薬はα2受容体を遮断し、ノルエピネフリンとセロトニンの濃度を間接的に上げます。主な薬はアモキサピン(アセンディン)、マプロチリン(ルディオミル)、ミルタザピン(レメロン)、セチプチリン(テシプル)です。

三環系抗うつ薬はセロトニンとノルエピネフリンの再取り込みを阻害し、ドーパミンにも軽度の影響を与えます。代表的な薬はドキセピン(アダピン)、アミトリプチリン(エラビル)、デシプラミン(ノルプラミン)、ノルトリプチリン(パメロール)です。

MAOI(モノアミン酸化酵素阻害薬)

最も古い系統の抗うつ薬で、フェネルジン(ナルジル)やトラニルシプロミン(パーネート)などがあります。副作用や食事・薬物相互作用が強いため、他の薬が効果を示さない場合に限定的に使用されます。

新世代MAOIパッチ

皮膚に貼付するタイプのMAOIパッチが開発され、経口投与に比べて血中濃度の変動が少なく、副作用リスクの軽減が期待されています。

抗うつ薬は効果が出るまで時間がかかる

投薬開始後、効果が実感できるまでに数週間要します。初期には睡眠障害、吐き気、倦怠感などの副作用が出ることがありますが、通常は体が薬に慣れるにつれて軽減します。症状が改善した後も、医師の指示のもと継続的に服用し、自己判断で中止しないことが重要です。

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