思春期前の子どものメンタルヘルス問題
米国外科医総長によると、米国の子どもの約20%が年間で何らかのメンタルヘルス障害と診断されています。また、約500万人の子どもが日常生活に大きく支障をきたす重度のメンタル疾患を抱えているとされています。メンタルヘルスの診断は誰にとっても難しいですが、特に思春期前の子どもはサインが見逃されやすく、診断が困難です。多くの障害は、適切なカウンセリングや薬物療法で改善可能です。
うつ病
うつ病は思春期前の子どもにとってはあまりイメージしにくいですが、近年増加傾向にあります。学業やスポーツ、友人関係でのプレッシャーが原因と考えられています。主な症状は、極端な気分の変動、無力感・絶望感、不安感、孤独感です。また、エネルギー低下や衝動的行動、体重変化、学業成績の低下なども見られます。
不安障害
思春期前の子どもも不安障害にかかります。恐怖や不安感が特定の状況に対して現れ、心拍数の増加、呼吸が速くなる、発汗といった身体的症状が伴います。パニック障害、強迫性障害、恐怖症、PTSD、社交不安障害など、ティーンや大人と同様の不安障害が見られ、日常生活に支障をきたすことがあります。
注意欠陥・多動性障害(ADHD)
子どもの3〜5%がADHDと診断されています。特徴は注意力の持続が困難、忘れっぽい、落ち着きがない、過度におしゃべり、衝動的な行動です。原因は明確ではありませんが、遺伝要因や脳損傷、神経伝達物質の不均衡が関与すると考えられ、薬物療法で症状をコントロールできます。
破壊的行動障害
子どもは時折問題行動を示しますが、頻繁に破壊的・反抗的な行動が続く場合は重大なメンタルヘルス問題のサインです。代表的な障害は、反抗挑戦性障害(敵対的・挑戦的・攻撃的行動)、行為障害(社会的規範を侵す行動)、衝動制御障害(自己制御欠如)です。
これらの障害は早期に発見し、専門家の支援を受けることで、子どもの健やかな成長を支えることができます。
