行動障害の特徴と法的定義

行動障害と診断された子どもの保護者は、用語の違いに戸惑うことがあります。障害(disorder)は心理学的な概念で、状態を示す言葉です。一方、障害(disability)は法的な用語で、学業環境での機能障害の程度を示します。すべての行動障害を持つ子どもが障害者と認められるわけではありません。

法的定義

米国の「Individuals with Disabilities Education Act(IDEA)」では、情緒障害(emotional disturbance)を感情・行動障害を持つ学生として定義しています。特別支援教育の対象となるには、以下の条件のいずれかを満たす必要があります。

  • 知的・感覚・健康上の問題では説明できない学習障害
  • 同年代や教師との適切な対人関係を築くことが困難
  • 通常の状況下で不適切な行動や感情が見られる
  • 持続的な不幸福感や抑うつ状態
  • 個人的・学校的な問題に起因する身体的症状や恐怖が現れる

行動障害(Conduct Disorders)

攻撃的な行動、いじめ、喧嘩、動物への残虐行為、武器の使用、窃盗、性的攻撃、放火、器物破損、嘘などが特徴です。州によっては行動障害だけでは障害者支援の対象とならないことがあります。社会不適応と同一視する見方もあれば、別個の障害として扱う見方もあります。統合失調症や境界性人格障害など、別の精神疾患が行動障害に見えることもあるため、専門家は慎重に観察し、根本原因を見極める必要があります。

社会的不適応(Social Maladjustment)

教師の指示に抵抗し、援助を拒む姿勢や、学校への否定的な態度、規則や構造への反抗が見られます。主な行動としては、意図的な欠席、同じく不適応な仲間との交友、魅力的な社交術で他者を操る、自己評価が過剰に高い、問題を他者のせいにする、罪悪感が乏しい、挑発されると激しい怒りを示す、危険な行動を取るなどがあります。社会的不適応は外向的行動障害とされ、情緒障害と併存すれば障害者支援の対象となります。

情緒障害(Emotional Disturbance)

内向的な行動障害で、教室での指示に従えない、助けを求めにくい、学校に起因する不安や過度の欠席が見られます。友人関係の構築が難しく、仲間から無視・拒絶・からかいを受けやすい傾向があります。社会的スキルが未熟で自己価値感が低く、過度に依存的で自己批判的です。自傷や他者への危害、罪悪感の欠如、リスク回避的な行動が特徴です。

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