カウンセリングで用いる評価テストの概要
メンタルヘルスは医学的健康分野とは大きく異なり、双極性障害や統合失調症を示す血液検査はありません。その代わり、カウンセラーは精神疾患、人格タイプ、キャリア志向、薬物乱用などを評価するための各種テストを使用します。テストを実施するには、提供者の学位や研修に基づく資格が必要です。例えば、IQテストは認可された心理士のみが実施できますが、適切な研修を受けたメンタルヘルス療法士でも興味調査は行えます。
知能テスト
主に知的障害や学習障害の有無を判定するために使用され、学校心理士や学区と契約している心理士が実施します。テストは知能指数(IQ)を算出し、平均は100、70未満は知的障害の範囲とされます。典型的なサブテストには言語推理、短期記憶、抽象推理などがあります。
キャリアテスト
学校や大学のカウンセラーが実施することが多く、職業適性テスト、職業認識評価、興味インベントリなどで構成されます。受検者の職業知識、必要なスキル・タスク、一般的な仕事スキルを測定し、興味の強い領域を特定して、関連する職種の提案に活用します。
人格テスト
高度な研修が必要です。代表的なものにミネソタ多面人格検査(MMPI‑2)があり、精神病理の評価に広く用いられます。投影法テストとしてはロールシャッハ・インクブロットテスト、ハウス‑ツリー‑パーソンテスト、文完成テストなどがあり、他のテスト結果と合わせて受検者の思考様式や事象の解釈を把握します。
薬物乱用テスト
心理的問題の多くは薬物やアルコールが原因、あるいは自己投薬として使用されるため、カウンセリングにおいて重要です。テストは主観的評価と客観的評価があり、標準化されたスコアが出る場合と出ない場合があります。依存の性質上、信頼関係が築かれた後に再テストすることが推奨されます。
標準化された精神病理テスト
症状の総合的評価だけでなく、うつ、怒り、摂食障害、ADHD など特定の精神疾患を診断するための標準化された尺度が存在します。テスト結果は診断の唯一の根拠とすべきではなく、面接や他の情報と併せて慎重に判断する必要があります。
