成人のうつ病と注意欠陥・多動性障害(ADHD)
成人におけるうつ病と注意欠陥・多動性障害(ADHD)は、別個の疾患ですが、併存することがあります。どちらも適切な診断と治療により症状の改善が期待できます。
大うつ病(重度うつ病)
- ほぼ毎日、少なくとも2週間以上続く悲しみや落ち込み
- 以前楽しめていた活動への興味喪失
- 睡眠や食欲の変化(過眠・不眠、過食・食欲不振)
- 体重の顕著な増減
- 泣き出すことが増える、エネルギーの低下
- 死や自殺に関する考えが現れる
持続性抑うつ障害(ジストミア)
- 最低2年間、ほぼ毎日続く軽度の憂鬱感や沈みがちの気分
- 大うつ病に比べて症状は軽いが、自己評価の低さ、やる気やエネルギーの減少を伴うことが多い
注意欠陥・多動性障害(ADHD)
- 集中力が続かず、長時間注意を維持できない
- タスクの遂行が困難で、途中で投げ出すことが多い
- 外部刺激に容易に注意が逸れる
診断
うつ病とADHDの診断は、精神科医や臨床心理士などの専門家が行います。気分の変動と衝動制御の問題を分別し、仕事や学業への影響を評価します。両方の症状が認められる場合は、併存診断が下されます。
治療
うつ病とADHDはそれぞれに有効な治療法があります。抗うつ薬は気分の改善とともに注意力の向上にも寄与することがあります。ADHDには刺激性薬(メチルフェニデート等)や非刺激性薬が使用されます。薬物療法は必ず医師の管理下で行い、併せて認知行動療法などの心理療法が衝動制御や思考パターンの改善に役立ちます。
