成人ADHD(注意欠陥・多動性障害)の診断方法

成人ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは

注意欠陥・多動性障害(ADHD)は、子どもだけでなく成人にも見られます。成人の約4%がADHDと診断され、仕事や人間関係、日常生活に支障をきたすことがあります。診断にはDSM(診断統計マニュアル)に基づく基準が必要で、家庭医、神経科医、精神科医、臨床心理士などの専門家が診断します。

診断までの具体的なステップ

  1. 過去の生活史を確認する

    就業歴の不安定さ、学業成績の低下、日常的なタスクの未完了、対人関係のトラブルなどがADHDのサインかもしれません。

  2. 注意欠陥の行動をチェックする

    以下のうち少なくとも6項目に該当するか確認します。

    • 細部に注意が向かない
    • 活動に注意を持続できない
    • 話しかけられても聞き取れない
    • 指示を守れず、仕事を終えられない
    • タスクの整理が苦手
    • 注意が必要な作業を避ける
    • 必要な物をなくす
    • 外部刺激に容易に気が散る
    • 忘れ物が多い
  3. 衝動性・多動性の症状を評価する

    以下のうち少なくとも6項目に該当するか確認します。

    • 落ち着きがなくそわそわする
    • 不適切な場面で席を離れる
    • 静かな余暇活動が続かない
    • 常に動き回りたがる
    • 過度におしゃべりになる
    • 相手が話し終える前に口をはさむ
    • 順番を待てない
    • 他人の活動を頻繁に中断する
  4. 症状を一覧化する

    注意欠陥と衝動性・多動性のどちらか、または両方で6項目以上があるかを確認します。

  5. 症状の発症時期を確認する

    7歳以前に症状が現れたかどうかを、親や元教師、成績表などから情報を集めて検証します。

  6. 日常生活への影響を評価する

    仕事・家庭・学業など、少なくとも2つの環境で顕著な困難があるかをチェックします。

  7. 医師に相談する

    上記基準を満たす場合は、まずかかりつけ医に相談し、併存する不安障害やうつ病、学習障害、てんかん、血圧低下、鉛中毒などの鑑別診断を受けます。

  8. 専門家への紹介を受ける

    必要に応じて精神科医や臨床心理士に紹介してもらい、詳細な心理検査や治療計画を立ててもらいます。

メンタルヘルス(一般) - 関連記事