寿命発達における認知的側面とは?
寿命発達における認知的側面は、加齢に伴う脳と認知機能の変化を指します。一般的に、認知の変化は幼児期・中年期・老年期の3つに分けられます。
子どもの認知発達
子どもの時期は脳の成長が最も顕著であり、発達心理学の多くはこの時期の認知変化を研究対象としています。ジャン・ピアジェは、認知発達は段階的に進むとする理論を提唱し、感覚運動期(出生直後)→前操作期(幼児期)→具体的操作期(児童期)→形式的操作期(思春期)という4段階を示しました。
中年期の認知
中年期(20代後半〜50代後半)では、認知は引き続き発達しますが、変化は微細です。注意力や作業記憶はこの時期に最も鋭く、人生や仕事で得た知識により結晶性知能が十分に発達します。結晶性知能は、チャールズ・スピアマンが提唱した概念で、学習や経験に基づく認知能力を指します。
老年期の認知
老年期(60歳前後から)は、認知能力の低下が見られ始めます。記憶力の低下や精神的柔軟性の減少が顕著になります。エリク・エリクソンは、老年期の人々が新しい経験を続け、人生を振り返りながら自らの物語を再構築することで、認知機能を維持できると提案しました。
