心理障害の概要

心理障害は、深刻なうつ状態から日常生活に別人格が現れるまで、さまざまな形で人々に影響を与えます。多くは薬物療法で症状を抑えることができますが、人格障害のように主に心理療法が中心となるケースもあります。遺伝的要因や幼少期のトラウマによる防衛機制が関与すると考えられています。

双極性障害(Bipolar Disorder)

以前は「躁うつ病」と呼ばれた双極性障害は、感情が極端に高揚(躁)と沈み込み(鬱)を繰り返す疾患です。躁状態では、子どものような過剰なエネルギーやイライラ、速い話し方、衝動的な買い物や性行動、睡眠不足が見られます。鬱状態では、倦怠感、絶望感、そして自殺念慮が現れます。完全な治癒法はありませんが、抗うつ薬、気分安定薬、心理療法で症状の再発を抑えることが可能です。リチウムは特に有効とされています。

統合失調症(Schizophrenia)

統合失調症は脳に影響を及ぼす精神障害で、幻覚(他人には聞こえない声が聞こえる)や妄想(他者が自分の考えを拡散させている)を特徴とします。発症率は全人口の約1.1%で、男性は10代後半から20代前半、女性は20代後半から30代前半に多く見られます。子どもへの発症はまれです。主な治療は抗精神病薬による薬物療法です。

境界性パーソナリティ障害(Borderline Personality Disorder)

境界性パーソナリティ障害(BPD)の典型的なキャッチフレーズは「私を嫌いになるな、離れないで」というものです。愛情ある関係を望む一方で、感情の不安定さや自己価値感の歪み、怒り、衝動性、頻繁な気分変動が人間関係を壊しやすくします。主な症状は、孤独への恐怖、感情や本能の制御困難、不適切な怒り、危険な行動(無謀な運転、衝動的な買い物、性的乱交、薬物使用)です。治療は長期的な心理療法が中心です。

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