認知的道徳発達とは?

認知的道徳発達は、スイスの発達心理学者ジャン・ピアジェが最初に提唱し、米国の心理学者ローレンス・コールバーグが体系化した理論です。この理論は、子どもが道徳的課題をどのように理解し、段階的に変化していくかを示しています。

ピアジェの二段階理論

  • 10歳前後の子どもは、規則を絶対的かつ固定されたものと捉えます。
  • 11歳から12歳になると、規則は合意があれば変更可能という相対主義的な考え方へと転換します。

コールバーグの六段階理論

コールバーグは、道徳的発達を「前慣習的」「慣習的」「後慣習的」の三レベルに分け、各レベルに二つの段階があるとしました。

第1段階・第2段階:前慣習的思考

  • 第1段階(服従と罰):罰が伴うかどうかで行為の善悪を判断します。
  • 第2段階(自己中心的利己主義):自分の欲求が満たされれば、その行為は道徳的と見なします。

第3段階・第4段階:慣習的思考

  • 第3段階(良い子・良い大人志向):社会的な期待や他者の意図に従うことが正しさの基準です。
  • 第4段階(権威と秩序の維持):法律や権威への服従、社会秩序の維持が道徳の根拠となります。

第5段階・第6段階:後慣習的思考と道徳原理

  • 第5段階(社会契約・法的志向):合意されたルールや権利・責任に基づき判断します。
  • 第6段階(個人の原理):社会規範や法律と対立する場合でも、内面化された普遍的な原理に従って行動します。

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